垣根の垣根の百物語

PSP俺屍Rの自分の一族とか某inb氏の一族の話とか ネタバレあります。

実は今までいただいてました!!!!②

しばらくぶりの頂き物の紹介です。

 

今回は犬寺さん。この方はブログではなく、ツイッターのモーメントの方で自一族さんを呟いています。

とても創作に真摯な方で、うちの一族のイラストを描くにつけても、しっかり一族記を

読み込んでくださり、読解を反映させてくださいました。本当に、その意味でも、イラストを描いていただいたという事象でも、感謝しかありません……。

本当にありがとうございます!!!

 

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まずは一枚目。すすきを描いてくださいました。

この中にも解釈すべきポイントがてんこ盛りで…………。

これ、見ていただいたら分かると思うんですけど、上に拳法家の手が描かれています。芹香の手ですよね。あえて絵が逆さまに描かれている理由。

空に、「落ちて」いく姿なんですよ、すすきにとっては。

やっぱりふわっとしたところのある彼女にとって、芹香は立脚点というべき場、指針であって、それが無い場、茫漠の空へと落ちるのは怖かろうと思います。

彼女の手を見、それが離れていく死の際の薄はどんな気持ちだっただろうかと思います。

 

そしてこの絵、逆向きにすると一気に意味合いが変わっていくわけなんですよね。

さっきまでのすすきは「落ちて」いく姿。そのすすきに向かって手を差し伸べてくれているのが芹香でした。

しかし、これを反対に見ると。視点が芹香に変わるんです。芹香にとってみれば、長年連れだった双子の片割れが空へと昇っていく様。避けられぬ別れを告げるすすきに向かって必死で手を伸ばす自分でしかないんですよね。

そしてきっと互いにそのことは分かっている。だからこそ、すすきの遺言は突き放すような、発破をかけるような言葉だし、それでも彼女本人にとっては落ちていく不安で広大な茫漠の空なんです。

 

彼女がなくなった、陰暦8月の空はちょうど中秋の名月の時です。

選考試合の月ですから、ひょっとすると彼女がなくなったのはその時なのかもしれません。

 

やばい絵を貰ってしまった。あの日死ななかったことが不思議でならない。

 

 

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2枚目。もう半年も前になってしまうんですけど、以前自一族オフをさせていただいたときに、僕が書いた小説の挿絵を描いてくださいました。本当にありがとうございます……。

 

葵はこの時、父を想う気持ちから、子供ながらに何とか父を安心させようとしていました。そして、子供がゆえに、その気持ちは父にはしっかり伝わっています。琳太郎も琳太郎で、葵のことを大切に思っているから、思いやりで返してあげるんですけど、それは二人の心が完全に通じ合うことを意味するわけではないんですよね。琳太郎の顔が見えないのは、もしかしたらきっと葵にとっても、なのかもしれません。

なんとなく、第一子は初代と決定的な断絶をどこかで抱える一族さんが多いような気がしています。うちがそう、とは言いませんが。

 

とりあえず今回は以上になります。

改めて、犬寺さん、本当にありがとうございました!

また追々紹介していこうと思いますので、よろしくお願いします!