垣根の垣根の百物語

PSP俺屍Rの自分の一族とか某inb氏の一族の話とか ネタバレあります。

風神・雷神 ~1022年 十一月~

さて。十一月になりました。

先月、芹香がすすきや、他のみんなの所へ行ってしまいました。そうして、その芹香の子がやってきます。

 

六流で回していると、仕事を与えられる人数が限られている関係上、どうしても交神が遅れがちになります。こうして、親の顔を知る事が出来ない子が生まれてきてしまいます。もっと早くに交神をしたいという気持ちと、大事な一族を家で飼い殺すような真似はしたくないという気持ちと。どっちも本当の気持ちです……。

 

気を取り直して!芹香の子を紹介したいと思います!はい!

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こちら、なんですけど……ちょっと見比べてほしいんですよね。

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これが茜。……すごく、すごく似てるんですよ。まずは、当然外見について。火の髪、火の眼、火の肌。由良様の素質を色濃く受け継いだその姿。

そして、表出している素質バーについても。技の火・水・土と、体の火は同じ素質です。顔つきこそ違いますが、一目姉妹とすら見まごう程の二人。外見があれだけ似ていなかった双子の娘がここまでそっくりになるなんて……やっぱり芹香とすすきも、ほんとはそっくりだったんだなって思わされます。

 

名前ですが、茜と対応するような秋の名前にしたいなと思いまして……紅葉(くれは)と名付けました。茜と紅葉。好対照だと思います。世代で残っている職業は壊し屋で、髪のリボンと服についてる縄がお揃いになるだろうし、衣装に統一感があっていいかと思います。壊し屋にしました。多分ね、かわいいもの好きなんだと思います。ちょうちょ結びとか、髪紐とか、おしゃれさん。

 

でもねえ。来た当初、イツ花が「何を考えてるのかわからない」子だって言ったんですよねえ。それに加えて「風評・確信犯」。ちょっぴり不安かな……?

ただし、神様に結構な点を出した影響で、素質はかなり強めです。3770点、でした。菫に次いで第二位。……菫は5800とかあるので飛びぬけすぎてるんですけど……。

心素質も茜の低い所をそのまま補ったように安定しているので、お姉ちゃんよりはしっかり者なのかなあ。お姉ちゃんはかなり激しやすいですからねえ……違う意味で、やっぱりすすきと芹香の関係に近い側面もあるのかも。ホントに、全部が高水準にまとまってるので、激しい心は内に秘めてはいても、かなり落ち着いた子なんだと思います。風評と合わせると……ほんとに普段は何考えてるかわからないけど、自分が正しいと思ったことを信じてやるので、行動の人なのかな。

姉の茜が体土に優れていて、防御が出来る分、紅葉は体風と技風が少し高めですね。職業的には逆の方があってたかもですけど、バランス取れてるしいいような気もします。

後衛職の子の方が逸り気で、前衛職の子がストッパーにはなってるけど、実は前衛職の子もちゃんと逸り気。って感じの双子の性質がそのまま受け継がれた感じに……。この関係すごい好きなんですよね。

 

……ところで。この双子の構図自体は大変うれしい限りなんですけど!!!なんですけど!!!!また女の子なんですよ!!!やばい!!

ぜんっぜん男神様足りない。地雷みたいなやつも交じってるしマジやばい。奉納点も足りない。助けて神様。

 

兎にも角にも、これで新世代、というか実梨の代が一通りそろいました。(もうそろそろ、実梨の交神は近いんですけどね。)何せ実梨は一歳七ヶ月。尚武も一歳三ヶ月です。どちらにせよ今月は九重楼、来月は大江山と決まっているので、交神が行われるのはそれぞれ一歳九ヶ月と五ヶ月以降の話になります。喫緊の課題とすら言えます。

 

……もちろん。今年の大江山ですべてが終わるなら。必要のない心配です。

 

さて。今月はさっきも言ったように九重楼を踏破してきます。ここの鬼を倒せないで何が朱点か。もちろん皆そう思っているはず。

とその前に。来月の話を踏まえます。来月は本気で朱点を倒しに行きます。それを考えると、大江山に連れて行くのは荷が重そうな茜は今月出陣させたい。では、誰が紅葉の訓練をつけるのか、ということですね。

少し悩んだんですけど、実梨に紅葉をお願いすることにしました。彼女はかなり能力値的に完成しつつあります。今回休んでも大丈夫でしょう。風神・雷神との戦いもまあ気になるところではありますが、単体アタッカーは数がいるので、まあ志穂を外すよりずっといいです。

 

討伐隊は尚武・志穂・菫・茜で臨みます。

こうしてみると、うちの家系は六流が、二流一組の合計三組で動いてる感じがしますね。実梨ー尚武の、葵・千種ラインと、志穂ー菫の山茶花梵天丸ライン。そして、茜ー紅葉の芹香・すすきライン。年が近いからバディ意識が生まれやすくもあると思います。まあ、洞助と穣の時みたいに、全然そんなことない人もいますけど。

 

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茜ももう出陣は二回目。そして、一度行ったのと同じダンジョン。九重楼に限っては、茜も「場慣れ」していると言えるでしょう。ここでの戦闘で後腐れなく大江山へ向かえるようにと、年始から入念に準備を重ねてきました。

頂上までの踏破に何ら苦戦はありません。赤火もありませんでしたが、欲しいものは取り切っています。あとはもう、黒ズズ相手の組み手を、火が燃え尽きる寸前まで続けるのみ。

 

そして、月の終わり、九重楼最上階へと飛び込みました。

雷電五郎・太刀風五郎。なんかこっちには伝わらない話を勝手にしたかと思いきや、襲い掛かってきます。まあみんなそうだけど。

ただこちらも十分育っています。お紺戦・お業戦の時よりもはるかに層が厚い。負ける気がしません。

菫が先手を取ります。戦術は分かり切っています。先にどっちかを沈める。茜はまだサポートに徹する。サポートを受けるのは志穂。尚武は回復役。いつものパターンです。ヒーラー当主なんですよね、尚武は。体水・体土に優れる、ヒーラーとして最も重要な適性を持っています。絶対に死なない。それがすべてです。

ただ技量が少ないのは相変わらず。だからこの一戦の為に、黒ズズ戦では尚武の技力を温存して居ました。100に満たない技力ですが、この一戦だけを切り抜けるには十分です。志穂に力を集めて、斬る。その繰り返し。回復は尚武だけでは追いつかないので、菫にも時には回復手になってもらいます。菫の三連撃で、雷神の方がすぐに沈みました。こうしてみると恐れることは何もない。風神もすぐに落ちました。

 

……すっごくあっさり。すっごくあっさり、風神・雷神を撃破しました。心おきなく、来月は大江山へと昇ります。