垣根の垣根の百物語

PSP俺屍Rの自分の一族とか某inb氏の一族の話とか ネタバレあります。

イケメン・襲来 ~1022年 一月~

一月。とうとうやってきてしまいました。大江山を、越えられなかった一月。無念の月。

 

ただ、皆分かっていたことなのでそこまでの悲しみはないでしょう。それよりもむしろ、楓の身の方を案じている事と思います。

でも、今月はですねえ……うちに新たな子が、つまり楓の子がやってくるんですよ!!

いいですか、皆さん、イケメン過ぎて死ぬ準備はできてますか……?

 

 

 

 

はいドン。

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イケメン!!!!!!!!

まーじつよいのが来ちまったんじゃないかい。ホントにさあ。やっべえ。

身体の水がまず超高い。心も安定してバカ高い。(いやこれ一番高く跳ねてる所なので、ここまでは強くないんですけど……)心火がかなり高いから強気なんですけど、それを支えるには十分なほど心水・土も高く、地に足の着いた性格なのかなという感じがしています。

そして日課・門前に打ち水!えっこれ毎日誰よりも早起きしてるってことだよね??門前を清めたり涼しくしたりしてるんですよね???こいつもしかして風流なんちゃらか?????かっこいい……好きです……。

楓は秋に色づく葉ですし、彼女はまた秋を連想させる黄色の髪の毛をしています。この子も、月並みですが秋に関係があるような名前を付けたいと思いました。そこで……。

志穂(しほ)ちゃん。可愛いでしょ。志が穂に実ることを祈って。

 

職業ですが、本気で悩んでます。当然の二択。剣士か、薙刀士か。剣士を継がせたいんですよ。楓の。必殺の剣を。でもですねえ……剣士はすでに実梨がいるんですよね……実梨はもう九ヶ月とはいえ、出陣はまだ二回しかしていません。このままもしこの子を剣士にするようなことがあれば、実梨の立つ瀬はないでしょう……。

技の水は竜神刀の力を最大限引き出す魅惑のパラメータですが、秋津の薙刀も水属性。ならば……彼女は薙刀士!!!!グラも似合うと思う!!!!!

 

新年ということで、写真を撮りました。

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当主志穂

……完全に既に当主の立ち居振る舞いなんだけどこの子。なんで一人だけ上の段にいるの?一応まだ0歳なんだけど、分かってるのかな…?

というところで、もう当主にいつかなるんじゃないかな……彼女は。

 

さて。今月ですが、やっておきたいことが一つあるんです。

来年の予定。来年こそは、絶対に来年こそは、大江山で朱点を討ち取ります。そのために、一族の地力をしっかりつけておきたい。そのために、叩ける敵は最大限叩いておきたい。叩けるとわかった敵は、どんなにギリギリでも。

 

今月は鳥居千万宮への出陣。目標は、復活したお紺の再度の撃破。それも、実梨と尚武と一緒に、です。

当然楓は志穂の訓練をつけます。親子でゆっくり時間を過ごしてほしい。

実梨と尚武が出陣する、ということは、翠蓮・芹香・すすきの中から一人が外れるということ。役割の重要さを考えまして……ここは芹香にお休みしてもらうことにしました。回復役が最重要、というのが一つ。攻撃は翠蓮が一手に引き受けるので、他の二人はサポート役としての動きが重要視されること。それを踏まえて。

……芹香は、いつもすすきに譲って休んでいるなあ……ちょっと申し訳ないんですけど、お姉ちゃんだからって理由で少し休んだり、血の気が多いすすきが出陣したがってるのを察したりしているのかな。自分は強さを追って少し焦ったりしているところはあるだろうに……

 

ということで。今回の出撃隊は翠蓮・すすき・実梨・尚武の四人です。

目的地は鳥居千万宮!目標はお紺の首級!!!!

 

というところなんですが、何と熱狂の赤い火!!が前半に!!!

稲荷様解放も考えたんですけど、その前にどうしても一回やりたいことがある。

……そう、ここは鳥居千万宮!狙いはただ一つ!!

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真砂の太刀です。女剣士専用装備。穣と魂を同一にする身でありながら、女としての片割れだけが扱える、実梨が実梨であることを唯一証明する刀です。

 

彼女としての証を手に持ちながら、ざっくり奥に突き進みます。土々呂の巻物とかついでに手に入れた気がします。勿論悪羅は敵じゃないです。しっかり奉納点も稼いで、再びあの女狐のもとへ。

 

血火弾で先攻?そんな攻撃で壊滅する体力はもう手に入っています。技土が高い鬼ですので、翠蓮に武人を集めて叩き潰す。多少の誘惑はあきらめて仙酔酒を使って回復してしまう。どうせ相手の攻撃はさして通らない。枯らしてしまえばタコ殴り。

 

……驚くほどあっさりと、お紺を叩き潰す事が出来ました。上々の出来上がり。実梨も戦勝点の出遅れが心配でしたが、しっかり親玉を削り切り、稼いで帰る事が出来ました。

 

……さて、家に帰ると。楓はすでに限界を迎えています。彼をしっかり見送らなくてはなりません。

 

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真垣 楓

享年 一歳八ヶ月

1020年 5月 真垣梵天丸と風車ノお七の子として誕生。山茶花に師事する。

1020年 7月 鳥居千万宮への出陣。

1020年 8月 夏の朱点童子討伐隊選考試合へ出場。優勝を飾る。

1020年 10月 九重楼への出陣。七天斎八起打倒。拳の指南獲得。

1020年 11月 相翼院への出陣。

1020年 12月 大江山への出陣。

1021年 1月 相翼院への出陣。速瀬ノ流々様を解放。

1021年 3月 春の朱点童子討伐隊選考試合へ出場。優勝を飾る。

1021年 4月 鳥居千万宮への出陣。稲荷ノ狐次郎打倒。

1021年 5月 鳥居千万宮への出陣。九尾吊りお紺打倒。

1021年 7月 九重楼への出陣。七天斎八起打倒・開放。

1021年 8月 夏の朱点童子討伐隊選考試合へ出場。優勝を飾る。

1021年 9月 相翼院にて片羽ノお業に敗走。

1021年 11月 泉源氏お紋様との交神。志穂を儲ける。

1021年 12月 大江山への出陣。痩せ仁王・太り仁王打倒。虚空坊岩鼻様を解放。奥義『疾風剣楓』を創作。

1022年 1月 志穂に訓練を与える。永眠。

 

楓は天賦の才能を持って生まれてきました。翠蓮は確かに楓に追随する才能の持ち主ではありましたが、彼はその「最高の才能」を武器にずっと戦ってきましたし、それが彼のプライドの一端を担っていたのは確かだと思うのです。

でも、当主に選ばれたのは楓ではなかった。彼よりもずっと当事者意識にかけ、才能でも楓の後塵を拝し、ぽわぽわしている妹の翠蓮だった。楓の不満は当然でしょう。お紺戦の苦戦もあり、彼の中での翠蓮に対する評価は下がった。でも、彼はそれだけで終わるようなつまらない男ではなかったのです。洞助の助けを経て、楓は自らの才能の使い道を見直す事が出来ました。

お業戦で翠蓮の背中を、たくましく一族を守る背中を見た彼は、もうその剣を家の為に、家族の為にふるうことに対して、何の迷いもありません。

彼は先月。自らの最期の出陣として、そして当主としての翠蓮をしっかり見届けるために、大江山に登ります。そこで編み出した疾風剣は実に楓の才能の結晶です。この技は奇しくも、彼の、そして彼の母の名を受け継ぐ奥義です。もはや彼の才能は彼だけのためにあらず、然しその才能が、その境地に至って始めて個の究極の形、奥義として花開いたんですよ……。

 

———生きるは死ぬことの始まり

   死ぬは生きることの始まり

   そういうことだ ガッカリするな

 

一時は誰よりも、自分であること・自分として生きることに執着した彼。最後には、家のために生きる当主を、そして何より、その翠蓮を支える自分を、「自分であること」の一つの形として認めたからこそ出た言葉なのかなと思います。もはや彼は一時の我を通すような「生」に固執していないのかなと。でも、彼の才と剣は永久に名を残します。真垣家初の奥義として。

 

 

 

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楓、お疲れ様。ゆっくり休んでくれ。