垣根の垣根の百物語

PSP俺屍Rの自分の一族とか某inb氏の一族の話とか ネタバレあります。

楓、剣、大江山 ~1021年 十二月~

十二月! です!!

今月は大江山に行きます。もちろん朱点を倒すつもりはありませんが、そもそも大江山で手に入るアイテム自体が魅力的なのが一つ。そして、もう一つ理由があります。

 

 

洞助が真垣家を去って間もないのに。

今度は楓の健康度が下がりました。

 

お前早すぎんだよ……と言っても一歳七ヶ月。妥当、なんですかね……。

今月は楓に武勲をあげてもらいます。大江山討伐ということでベストメンバーで臨みます。翠蓮・楓・芹香・すすき。申し訳ないんですけど、実梨と尚武はお休みです。

 

……実梨は今月で元服です。彼女、実は面食いだそうで。そこはおばあちゃんに似てるのかなー。いや、それもあるけど、穣はド美人の蓮美様と交神したし、彼も面食いだったのかも。

……もしかして、葵の家系は一族面食い……?厄介かよ。

しかしちょっとやばいんですよね。8ヶ月にして実梨は二回しか出陣してないんですよ。いい加減育てないとおいてかれちゃいます。

 

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あの迷子事件から一年。二度と迷子にはならんわ。穣もいないし。

……実梨は置いて行って正解かな。魂レベルで穣と同じだから。

 

今回の目的は、しっかり登れるだけ登り切ること。朱点を目の前にしても、絶対に戦わないこと。そのまま、隅々まで大江山を調べつくして、鬼を倒しつくして、力を見せつけて、討伐を終えること。

……目的を絶対に達成できない大江山です。朱点の白は目の前にあるのに。

 

最初はもうがーっと上がってしまいます。悪羅も別に敵じゃないし、めぼしいアイテムも(欲しいけど)ちゃんと取ってはいる。ガンガン上っていきます。ほとんど戦闘を介さないで、終合目、仁王像の前へ。

ピリピリとした空気感の中、じっと門をにらみつける翠蓮たち。痩せ仁王・太り仁王との戦いになりました。

……といっても、彼らは既にお紺さんを倒す力を持っています。仁王たちの攻撃は、絡めてこそ多いものの、しっかりとした火力で放たれる技はほとんどありません。正直翠蓮たちの敵ではない。武人すら使わず、一個一個しっかり撃破しました。

 

そして門を越え、見た事のない世界へ。

そこに広がる街並み、家々。彼らは何を思うでしょうか。正直な所、何も思わずにいられるのが翠蓮、そしてすすきです。聡いのが楓と芹香。彼らは何か嫌な空気を感じ取っているかもしれません。

しっかり崇奈鳥大将を一体一体撃破しながら、呪殺の碑の前へ。

 

     復讐を遂げる日まで 安らかに眠るなかれ

 

ここで嫌な予感は最大値になるでしょう。誰が書いた?源太やお輪なわけがない。当然二人は気づきます。言葉には出さないでしょうが。

ここで最後の最後まで天狗を狩り続けるのが今回の仕事。苦しいけど、これをするしかない。最後まで戦い続けます。そして、すぐに時間はやってきました。

余り充実したとは言えない戦果。苦しむ一族。でも十分戦いました。

 

いや。

でも。

そうじゃない、まだやれる。

 

後から思い返すと、きっと楓がこう言ったんでしょう。楓の最後の出陣。彼は自分の力を、どこまで高められるか確かめたい。自らに与えられた天賦の才が、こんなものだとは思いたくない。

一つだけ、天狗が落としたアイテム。

時登りの笛。

今、惜しまず使うべき時なんだ。直感的にそう思いました。ただ一人楓の為に。

戻る時間。灯る赤い火。いや、彼の闘志。

ここから鬼との終わらない戦いが始まりました。もう一本の時登りの笛を天狗が落とせば、迷わず吹きました。二度の赤い火。印虎姫、雷電芭蕉嵐、牛頭丸。4つもの茶器、大量の弓。虚空坊岩鼻様の解放。瞬く間に大戦果となりました。

 

そして、その時は訪れました。三度目の笛を使うか迷った、ギリギリの戦い。楓、最後の成長。そこで。

楓は、自らの手で奥義を創作することに成功したのです。

疾風剣楓。

彼の母の、そして彼自身の風の力をフルに使った、必殺の煌めき。

彼の才能は、今ここに結実しました。

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おまけ

 

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いっぱい倒したよ!!!!!