垣根の垣根の百物語

PSP俺屍Rの自分の一族とか某inb氏の一族の話とか ネタバレあります。

また、来年 ~1021年 十月~

十月。

 

先月、相翼院・鬼子母の間にて。

翠蓮たち四人は、片羽ノお業相手に、一撃を与える事すらできず敗れ去りました。その折、翠蓮は瀕死の重傷を負い、楓・芹香・すすきの三人も痛手を受けて帰る事となりました。

ここにきて感じられた、圧倒的な実力の不足。もうすぐ大江山の門が開きます。ここに来て、翠蓮は判断を迫られることになりました。すなわち。

 

 

「今年朱点に挑むのは、やめにしようと思うの」

 

それぞれはどんな面持ちで聞いたでしょうか。多分、というか間違いなく。洞助ら四人にはもうわかっていたことでしょう。恐らく自分たちには、次がない、と。

実梨や尚武にとっては、寝耳に水でしょうか。不満に思うでしょうか。さらに悪いことに、もう一つ、「今年朱点に勝てば助かるかもしれない命」が、今目の前にぶら下がっています。

 

洞助の健康度が、下がりました。

尚武にとって、いや、一族にとっての、来月・11月。このタイミングで朱点を倒し切れば、洞助の命を守れる。変人ながらも一族のバランサーとして振舞ってきた彼を、みな慕っています。否、そんなこと以前に、大事な家族。それでも、現実は告げている。思い知ってしまった。どうあがいても、今の自分たちには力が足りない。

 

洞助が一番自分の死を受け入れられているのかなと思います。彼は常に泰然としていますからね。尚武や実梨にとって洞助は生まれてからずっと一緒にいる人であり、彼にとって占める存在はかなり大きいでしょう。

……そう、この六ケ月、親である穣を見ることのできなかった実梨と、洞助はずっと一緒にいるんですよね。尚武が家にやってきてからも。尚武と実梨は姉弟としての側面が強いのかなと思います。洞助がずっと見ていた二人です。

 

そんな彼等にとって、この決断を受け入れるのには時間がかかったことと思います。そして、翠蓮は言葉を続けます。

 

「次の当主。七代目琳太郎は、尚武に継いでもらいます」

 

翠蓮が明確に「今年」を諦める言葉。こうまで言われては、きっと誰も何も言えないでしょう。それが翠蓮の、当主としての成長。洞助に見せたかった、成長です。

 

 

さて、今月の出陣ですが、目的は完全に定まりました。

後進の育成。それがすべてです。

目的も明確になりましたので、出陣メンバーの編成ですが、当然翠蓮は出陣できません。楓、芹香もお業戦の深手をきっと引きずっているのかな、と思いました。

それに、すすきの心情が少し気になったのです。気性の激しさと、サポート役を十全にこなす冷静さを兼ね備えた彼女ですが、未熟な自分が、未熟な、未熟だった当主を支えるために、研鑽の必要性を自覚した瞬間なのかなとも思うのです。

力が足りないし、術師としての実力ももっと磨く必要がある。

すすきをメンバーから外すべきではないと思いました。

今回は、洞助・すすき・実梨・尚武の四人で出陣してもらいます。一族きってのバランサー、洞助が隊長となって、最後まで実梨と尚武を見守ってくれます。

 

場所は、相翼院にしました。……じつは、欲しいものがあるんですよね。

でもねえ……最近熱狂の赤い火を見た記憶がありません……全然来ない……

討伐内容は省略(よく覚えてない)んですけどね……正直厄払いの槍をずっと装備させてるので上がり自体は悪くないんですよねー。というところで、お目当てのものを発掘して、洞助と実梨を育てて。討伐は終了しました。

 

 

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はいこれ。笹ノ葉丸です。正直攻撃力がこころもとないんですけど、まあないよりいいでしょうと。あと、今回は主に燃え髪エリアでの戦闘が主となったので、太鼓持ちを倒して戦勝点を稼げるのは良いですよね。この段階にして二人ともそうそうレベルが上がらないくらいまで成長してくれました。