垣根の垣根の百物語

PSP俺屍Rの自分の一族とか某inb氏の一族の話とか ネタバレあります。

世代の努力と新世代 ~1021年 八月~

八月。先月は楓隊の九重楼討伐で、楓が背後を取られるという事件がありました。

ちなみに実機では結構先まで進めてますけど、背後を取られたのは後にも先にもこれだけです。

 

楓は一族きっての天才で、特に戦闘面での活躍は目を見張るものがありました。それは間違いのないことです。事実、お紺戦につけてもあの窮地を乗り切れたのは楓の指示と戦闘力があってのことだというのは翠蓮も、それに何より楓自身が分かっています。

 

 

ただ、それだけでは当主が務まるわけではないことを楓は気づいたでしょう。もちろん芹香も。この二人は特に自分の「戦闘力」に強い自信を持っている二人です。

でも、戦闘に突入する前の段階での思考や、いざ苦戦しているときの胆力で二人は翠蓮に水をあけられるほどの能力があるのか。楓は目の前の敵に目がくらんで背後を取られる失態を晒し、芹香はお紺との戦いで当初、(多分)翠蓮に怒鳴りつけられて補助に回った子です。

 

……これで少しは翠蓮のことを見直してくれるでしょうか。

一方翠蓮自身についても、自らの判断がぬるかったことは悔いていると思いますし、「やらなきゃ家族が死ぬ」を初めて目の当たりにした彼女が、お紺との戦いのときのような、目の前の敵を倒すことに対する意識の低さのままではいけない事にはきっと気づいているはず。本当に翠蓮が当主になったのはあの時の戦いからのようにも思います。

 

さて、そんな真垣家に新しいお子がやってきます。洞助の子供。洞助は確かにちょっと変ですけど、春菜様はお優しい方なのでまともな子になっていると思います……多分。

 

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はいこちら素質とお顔でござい。

そんなに強い素質がバシバシ出てるわけではない。でも、体の土は春菜様の一番強いところが、体の水は洞助の高いのが、それぞれ出てますね。完全に盾となるべくして生まれてきた素質を持ってます。死にづらいし心の素質もまあまあ高めにまとまってるのは当主向きかもなあ。

悪癖・迷い箸。心風と心土が高めということを考えると……悪く言えば優柔不断なのかな。良く言うと、結論を出すのに時間をかけるタイプ。でもしっかり考えたものにはちゃんと自信を持つのかなと思います。

 

お顔はですねえ……髪質とか目の雰囲気がお父さんに少し似てるかな。垢ぬけたイケメンの顔してますねえ……髪も緑だし、夏生まれ。何かいい名前を付けて上げたい。彼の緑髪なんですけど……なんか、すごい、こう、強い緑というか……植物の肉という感じがするというか……青臭い緑って感じがするんですよね……。どうしてもそういう植物の名前をつけたかった。ということで考えたんですけど、菖蒲とかそういうイメージあるかなあと思いまして。端午の節句は五月ですけど、まあ細かいことは気にしない感じ。ただ「菖蒲」だとちょっと女の子っぽいし「アヤメ」とも読めてしまう。

 

……ということで、彼の名前は尚武(なおたけ)とすることに決めました。

職業は、父の薙刀士か菊梧の槍使いが空席でしたが、やはりその守備力を活かそうということで槍使いとしました。薙刀は女の子にやってほしいという気持ちもあります。まあ洞助もそんなに自分の子供に職を継いでほしいという気持ちもなさそう。彼、今月で一歳六か月とそこそこの年ですがまだ健康度は下がりません。やっぱりなかなかの大物。

 

と言ったところで今月は夏の選考試合。洞助は尚武の訓練をつけるので出陣候補は五人。なんですが……。

今月はしっかりとした目標がありました。当主・翠蓮の姿をちゃんと、楓たちに見てもらうこと。評価してもらうこと。ということで、実梨には申し訳ないんですけど、今月は翠蓮・楓・芹香・すすきの四人で挑むことにしました。洞助~すすきくらいまでで僕の中では1世代感あるんですけど、翠蓮の信用を勝ち取るための戦いは、半ば信用できない当の彼ら自身も協力しながら行われている「世代の努力」なんだなと思っています。

 

試合は……省略。よく覚えてません……。もちろん優勝しました。まあしっかり翠蓮の当主としての背中を見て、彼らも改めて頼るべき姿を感じられたんじゃないかな。