変人の恋心 ~1021年 六月~
六月ですよ!!
さて先月、我が一族は死闘を繰り広げた結果、何とか。何とかぎっりぎりでお紺さんを下すことが出来ました。正直生きた心地がしなかったです。
……というところで。家に帰っても未だ生きた心地がしない人がいるのが当家の特徴(いつからこうなってしまったのか……)。
先月「何もできなかった」翠蓮は楓や芹香、すすきからの信頼をかなり失いかけていると言っても過言ではないと思います。今回奥まで進むと決めたのは本人の責任ですし、当主の役目を果たせずに、一族が死にかけたのも紛れもなく翠蓮の責任です。そして、進軍を推し進めた楓は翠蓮を欠いた状態で翠蓮を回復しながら彼の指示で勝利までこぎつけてるんですよね。翠蓮が寝ていた以上実質的な指揮官は紛れもなく彼でした。
さあ翠蓮の立場がない。やばい。やばい。双子の中心低ぃょ……まぢ無理。
なんですけど、楓は意外と忠心全然下がってないんですよね。……翠蓮にではなく、家に対しての忠心ってことな気がするなあ……自分が当主になるべきだとすら思ってるだろうしなあ……。
ですがそれはひとまず置きまして(具体的には来月に)、今月は洞助の交神をすることに決めました。
今月で一年と四ヶ月。そろそろのお歳ですし、楓が一歳一ヶ月。翠蓮が一歳ということを鑑みても、この二人(とあと将来的に芹香とすすき)の交神タイミングはずらしたい。そう考えると洞助を早めに済ませておくのがいいかなという判断です。
問題はこの早飯早グソの変人、土の女神様にご執心だそうで……。
何をどう考えても候補が少ない。
まずは一人目。
……ってかこの人で決まりなんだよ!!!!
大魔王春菜様。祟られないためにも交神しておくのが望ましい。
冗談はさておき、奉納点としても手ごろ。というかこれより上に手の届く土の神様はいない。ワンチャンお紺さんにほれ込んだという説も会ってない以上なし。
過去には
このような女神さまたちもいらっしゃったものの流石に流石に。この人たちは琳太郎様のイケメンオーラにやられちまってる。ウロもかっこいいけど存在が変化球だから……。
あとはお小夜さんとお真由さんですが……いまからこの二人は奉納点のランクから考えてもちょっとなあ……。洞助のお父さんが鳳あすか様なので多少低めでも大丈夫だとは思うんですけどね。にしてもちょっと低い。
素直に春菜様にお願いすることにしました。
……ふむ。こう見ると美男美女というか、しっかり者の男と明るい女という感じですね。ぱっと見。一見。
でもこいつ自由人だからなあ……でもそんな彼は春菜にべた惚れと。割と我が道を行くタイプの彼がそうまでさせられるのですから、「真面目な」人間に彼女の前ではなってしまうのかもしれません。もともと元服コメント聞いた時点でこの人しかいないなと思ってましたし、一族みんな春菜にぞっこんって知ってるんだろうな。
お願いします!!!!!
「あたためてあげるわ」
……えっちくない????僕の脳みそがおかしい?????
ま、まあ、一直線のウロを優しく包み込んでくれるのでしょう。
お子は男の子でした!目の細さとかは洞助に似てるかな。お楽しみに!!!!!