垣根の垣根の百物語

PSP俺屍Rの自分の一族とか某inb氏の一族の話とか ネタバレあります。

当主 ~1020年 四月~

四月です。先月の話にもあったように、今月は山茶花の交神に使います。洞助が実戦部隊入りするのは今月からなんですけど、いきなり休んでもらうことになります。ごめん。

 

そして、同時に梵天丸最後の月でもあります。そんなボロボロの月に、あわただしく交神することが無いようにこの順番にしました。双子で男女差があるとはいえ、姉が残って弟が先に逝くってのはつらいですね……。

 

 

穣が元服しました。本当か????????って思います……え、この前までちびっこだったやん……というか今もちびっこじゃん……最初来た時家が地獄だったこともあり、彼らしい幼少期ってものを見る前から元服してしまったような……そんな気分になります……。

特にご希望もなく……でもすっごい真面目な子だからなぁ……誰にでも心を開かせる力はありそう。

 

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まあとりあえずは、二人共に千金人参を飲んでもらいます(あたかもその月に撮ったみたいなツラしてますが、だいぶ後に撮ったものなので、ほんとは人参しか売ってませんでした)

……交神前に漢方薬飲むって、なんかアレですね。

ただ山茶花は自分の死なんてそこまで頓着してないような気がするので(梵天丸が当主になってからは、自分の中の煩悶でそんなこと一々気にしてない)、梵天丸が二人分買ってきてるんでしょうけど。

 

お相手の神様についてですが。先月梵天丸と交神したのが風車ノお七様。

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奉納点が上がったり、宗教部門投資で安くなったりと前後してるんですけど、先月段階ではだいたい1700点くらい。梵天丸の狙いとしては、それ以上の奉納点の神様と交神してもらうことがありました。そして、山茶花は自分の交神について「長所を伸ばしたい」と、その才能に対する自信をにじませていました。すると伸ばしたいのは、圧倒的ツバメ感を確立した「心の風」か、木霊の弓の力を最大限に引き出す「技の土」の二択ということになります。

 

……ということで、自分の中では実質このお二方に絞られていました。

一人目はこの人。

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根来ノ双角様。クワガタ武者ですね。山茶花とだったらどうなのかな……武者武者しい(?)彼が、どこか達観した山茶花を女性扱いしてくれるかもしれない。

 

そしてもう一人。

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みんな大好きやた様。こっちもこっちで別アプローチで山茶花を女性扱いしてくれそう。

少し悩んだんですけど、今回は結局やたノ黒蠅様にお願いすることにしました。

だって!!!!山茶花の来世はツバメって!!!もう鳥の神様と交神するしかないじゃん!!!!それだけで一生妄想できますよ!?!?!?

根来ノ双角様も悪くないけどさあ……完全に捕食されちゃうじゃん……(流石にクワガタムシは食べれないとは思う)

やた様が山茶花の心にすぐに触れることができるかはわからないですけど……少なくとも今の山茶花梵天丸との関係性で心労がたまっているので……。

 

 

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山茶花が真っすぐ目をそらさずに睨んで(?)来るもんだから、やた様は目をそらしてますね。この子今余裕ないんだから助けてあげて。

 

よろしくお願いします!!!!!

 

 

 

 

 

……ということで、交神が終わりまして、山茶花が真垣家に戻ってきたころ。梵天丸の命はまさに風前の灯火でした。

 

次の当主を指名することを迫られる梵天丸。……誰にするか。

めっちゃ考えました。次の当主、ふさわしいのは誰か。候補は実質三人。これから先、お家を引っぱっていく未来があるのは菊梧、穣、洞助の三人です。

まず菊梧。彼は誰よりも我慢強く、苦しい幼少期を過ごしました。それだけ、一族の為に何が必要かも、臥薪嘗胆の心も知っています。

次に穣。彼は若いですがとてもまじめな子。一族の大黒柱としてはこれ以上ない力を持ってる気がします。

洞助は……無理かな!!!(可哀想)

……だって、変人だし、しかも若いし……ダメでしょ……。

 

だから実質菊梧と穣。まあ迷いました。そして、決めました。

 

 

 

 

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山茶花に四代目琳太郎の名を継いでもらうことを。

 

……いえ、違います。もちろん上の二択はすごく悩みました。でも、梵天丸が最後に思い残すことがあるとすれば、山茶花のことしかないんじゃないかなと。そう思ったんです。たとえ山茶花が来月までの命だったとしても。

彼が最後に山茶花に何かを託すとしたら、何かをゆっくり考える機会。そしてそれには、党首という立場が強い意味を持つ。そう考えたんじゃないかな、と。

梵天丸と山茶花は双子です。彼女が何に悩んでいるのか、どんな感情か。それを言葉にできずとも、梵天丸は見抜いていたのだと思います。その上で、彼女に遺すものは、当主の名でした。

 

 

 

 

 

 

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真垣 梵天

三代目 真垣 琳太郎

享年 一年七ヶ月

1018年 9月 真垣 琳太郎と水母ノくらら様の子として山茶花とともに誕生。

1018年 11月 九重楼への出陣。七天斎八起打倒。

1018年 12月 双翼院への出陣。槍の指南獲得。

1019年 2月 鳥居千万宮への出陣。風車ノお七様を解放。

1019年 3月 九重楼への出陣。七天斎八起打倒。やたノ黒蠅様を解放。

1019年 4月 双翼院への出陣。

1019年 5月 鳥居千万宮への出陣。稲荷ノ狐次郎打倒。

1019年 7月 白骨城への出陣。恨み足打倒。

1019年 8月 九重楼への出陣。三代目当主就任。

1019年 9月 双翼院への出陣。

1019年 10月 鳥居千万宮への出陣。稲荷ノ狐次郎打倒。槌の指南獲得。

1020年 1月 双翼院への出陣。

1020年 2月 九重楼への出陣。タタラ 陣内様を解放。

1020年 3月 風車ノお七様との交神。

1020年 4月 永眠。

 

梵天丸はですねえ……、耐え抜いた当主、「当主」になった当主でした。初めは腹ペコ虫なんて呼ばれていて(いつになっても早くおなかがすくのは変わってなかったでしょうけど)、お姉ちゃんにたしなめられたり、戦術のお話を聞いたりして、本当に「弟」って感じだったんですよ。

それが、当主になる前の月。白骨城・恨み足との戦いで菊梧が死にかけてから、彼の中での覚悟というのは強くなり、定まっていったと思います。ただ彼の覚悟は、絶対に行きすぎてはいけない覚悟。無理をしないように無理をする覚悟。それだけ一族の反発も強かっただろうし、当主になって以降も千種との関係が悪くなったり、山茶花との歯車がどこかおかしくなったり、苦しい時期が続きました。苦しい時期しかないと言っても過言ではないかもしれません。

彼は当主になって初めての月、ただでさえボロボロの菊梧に再び生死の境を彷徨わせてしまった事への負い目がずっとあると思うんです。だけど、そこで臆病になる道は取らなかった。取れなかった。だって、葵に約束しましたからね。どれだけ千種に嫌われても、どれだけ姉とギクシャクしようとも、立派な当主にならざるを得なかった彼。その戦果は、年表を見れば明らかなほど、素晴らしいものだったと思います。

ただただ真っすぐに生きざるを得なかった彼が、お七さんと出会ったことで少しでも自分の喜びをしっかり受け止めることができているといいな、と切に思います。

 

そして、遺言。

 

 

————体の疲れは休めば取れる

    だけど心の疲れってやつはなあ……

 

 

まさかこんなこと言うなんて。

これ、完全に山茶花の事じゃないですか……。才能にあふれてると周囲から目され、自身もあった山茶花が、いつも面倒を見ていた弟に当主の座を「奪われ」、それを気にしていて、長い時が経ってもずっと仲のいい二人に戻れないままで……。心が疲れた山茶花の事を、ずっとずっと気にしていたんだと思います。

 もう本当にびっくりして、しばらく黙り込んでしまいました。どんなに関係が崩れても、二人は双子で、一心同体で、それは最初からずっと変わってなかったんだな、と思いました。

 

来月からは、山茶花が四代目琳太郎様です。どうか、一族を引っぱってください。

 

 

 

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梵天丸、お疲れ様。