陰り ~1019年 六月~
六月です。実は先日の出陣で、兆候がありました。体素質の伸び止まり、帰還時の健康度変化。
葵ちゃんの健康度が下がりました。
初代当主、琳太郎様が亡くなってから三ヶ月の間、父の名を汚すまいと必死で戦場へと突き進んでいた彼女は、ここで初めて焦りを自覚したと思います。死期の近さと、周りが見えず細かい配慮も忘れていた自分。当家のみんなには、特にずっと甘えさせていた千種には、よほど心配をかけていたと思います。
でも、それを振り返って落ち着ける程、彼女に残された時間は長くない。父が体調を崩してから亡くなるまで二ヶ月。自分にはもうそれしかない。そう思ったでしょう。
だから、追い立てられるように交神を選択しました。
奉納点あがってますが、こちら。黒鉄右京様です。彼女はお父様の影響で男性に対する顔面のハードルがめちゃんこあがってるので、男前じゃないと不服なご様子でしたので……。
並べるとなんか、守ってくれそう!(スクショ撮っておけばよかった……(n回目))
承知!! と、豪快な挨拶をいただきました。彼は頼りがいのある男性なので、葵ちゃんの焦りも一緒に包み込んでくれると思います。頼りGUYです。
きっと甘えさせてもらったんじゃないかな。葵ちゃんは甘えられる相手を失ってしまった子だということも分かっているはずですし、そんな葵ちゃんが「甘えてもいい」ということを思い出せるようにはしてくれたと思います。
そうして生まれましたのは、とってもとってもかっこいい男の子!だったんですけど、紹介はもう少し後でしようかなと思います!
…………えー、勘のいい皆さんなら、もしかしたらお気づきかもしれません。
ららら、来月は絶対に出陣してるはずです、ほんとです。
——みりきんぐ
……………………。
ごめんなさいほんとそんなつもりじゃなかったんです確かにこの記事を書いた時点で来月出陣しないことは知ってたんですけどでもほんとに悪気とかじゃなくて仕方なくてだって今月に交神しないと葵ちゃんは自分の子供と会えないからだって
すみませんでした!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今月、菊梧君はまたもお休みでした。
来月は出陣してます。嘘じゃないです、ほんとです。ごめんなさい。
我慢強い弟に甘えて、彼を二ヶ月も縛り付けてしまうことに葵ちゃんが気付けたのは、右京様とゆとりのある一月を過ごせたからだと思います。姉の険のある顔つきが和らいで、千種をはじめとする四人もさぞ安心したことでしょう。
梵天丸なんかも、割と気楽にものを考えがちなので、あんまり重い空気感は苦手だったと思います。やっと素直に「おなか減ったよ」なんて言って笑えるのかな。
山茶花は、そこまで気にしている様子を表に出したりはしないけど、姉のことをすごく心配していたと思うし、それで弟が過ごしにくそうにしてるのを見て、凹んでいたと思います。
菊梧はなあ……自分が出陣できないのは不満だけど、それを言える空気感でもないし……かわいそうに。
絶対来月は連れて行ってるから!!!!フラグじゃないから!!!!