二代目当主・葵様 ~1019年 三月~
三月になりました!
今月からは二代目当主・葵様が指揮をとることになります。
そして、琳太郎様の忘れ形見となるお子がやってきました。
男の子です。真垣家の交神は一月の時間を神様と共に過ごすことになり、お子の顔を一瞬だけ見て交神が終わるので、性別や顔つきは琳太郎様も知っています。
そんな彼が遺した名前を、真垣家の第五流となるお子には付けました。
例によって美しくなくてすみません……
菊梧(きくご)です。キクは秋の花、アオギリは夏の季語として使われるような植物ですが秋に色づきます。五人目を表すにも真垣家仕様の植物モチーフにしたかったこと、秋の似合う土髪だったことから、この名前にしました。
彼は心の土が高くて、我慢強い性格なのかなあと感じます。そして特徴は得意・逆さ言葉。逆さ言葉というと色々な意味がありますが、きっと彼は我慢強いがゆえに、自分の状況や本心とは逆のことをあえて言葉に出して、それで心を強く持っているのではないでしょうか。健気だ……。何か食べ物とかが欲しくなっても、「いや、欲しくない。」って言葉に出して我慢するのかな……。
琳太郎様に会えなかった子がこんなふうになっちゃうの、悲しすぎませんか…?
「父上になんか、会いたくない」
って言ってる菊梧を想像するだけで辛い気持ちになっちゃうよ……ごめん、ほんとにごめん。
12月、そのために獲得しに行ったと言っても過言ではないですから、彼には槍使いになってもらいます。我慢強い性格も外見も、槍使いに似合うと思います!!!
えー。こちら、五流でやっていくんだなあということを実感して、ついつい撮ってしまった幻灯です。年始に毎年一回?知らんな。他で撮らないとは言ってない。
ということで、何らかの節目にもついつい撮っちゃうことがあるかと思うのですが、悪しからず……。
こう見ると、今まで全員青い目で来ていたけど、菊梧だけ赤い目をしていますね。琳太郎様と過ごした時期の有無とかにも関係しているのでしょうか……
……夜一人で泣き腫らしているとかだったら私も泣きます。
逆に肌は千種だけが色黒ですね。それも彼女の道化感に一役買っているのかと思うけど、千種のことだからちょっとだけ気にしてたりするのかなあ……。
兎にも角にも、今月は復活した七天斎八起を倒しに、九重楼へ向かいます。ついでに、やたノ黒蠅様も解放出来たらうれしいので、白浪カッパ太郎から貰った朱の首輪も持っていきます。
……これには少し理由があって、五流で回すとなると人数的にも余裕がない上に、一人でも双子を生んでしまったら即破綻してしまいます。だから一刻も早くお金を稼いで増築をする必要があって、そのために朱の首輪(ダブりしか売らないことにしているので、一本目はもったまま)をなるべく集めていきたいのです。
ということで、孤独な彼を屋敷に一人置いていくのは心苦しいのですが、葵、千種、山茶花、梵天丸の四人で今月も進んでいきます。ごめんね菊梧……。でも、一族初めての槍使いですし、何かを教えるよりは一から学び取った方がいいのかなという妄想もあります。彼の孤独が引き立たれる……。
段々首切り大将と戦うのが億劫になってきてます。ただここで手に入れましたのは斬馬刀。こいつめっちゃ強くないか???
72て。それまで装備していた木の葉二ツが48ですから、実に1.5倍!これさえあればまともな威力を出せるようになります!
事実、ここからの戦闘のメイン火力は完全に梵天丸。もちろん山茶花も土属性と眠りで超強力なんですけど、パラメータの高い敵には彼の攻撃力が必須になってきます。
七天斎八起はなんなく撃破。カラス天狗を一撃で切り捨てるために、当主の指輪は温存しておきました。
そして、九重楼二階。ここにカラス天狗が出るようなので、気を張って巡回したところ即出現!一撃で切って捨て(パパが)、無事やたノ黒蠅様解放と相成りました。
そのまま九重楼を登っていくご一行。紅こべまでは倒せることを鳥居千万宮で学んだので、ぐんぐんぐんぐん上り詰めます。そして出会ったのが山ワラさんたち。
つっよい。やっべ、つっよい。
それしか言ってなかったのを覚えてます。ただ、強い敵と戦えば早く強くなれるのも道理。何とか紅こべ軍団を切って捨てながら、今月の討伐は終了しました。
今回は七天斎八起打倒・やたノ黒蠅様解放・斬馬刀獲得と、一族にとって必要なことがほとんど理想的にできたなという素晴らしい月でした!葵ちゃんの名も無事歴史に残すことができました。確かここら辺でくららの術を獲得した気がします。そう思うと完璧だな、この月。
五流となった真垣家は、まだまだ突き進みます。